[2020年08月06日]

空蝉のなほ苦しみを負ふかたち

鷹羽狩行

空蝉(うつせみ)が夏の季語。蝉の殻、蝉の脱殻なども同意の季語です。
朝早くから多くの蝉が一斉に鳴いています。蝉が成虫として地上で生息するのはわずか1週間ほど。地中での幼虫生活は12年といわれています。夏の夜、地上に這い出してきて、背を割って脱皮します。たいていは樹上にその脱殻があり、この蝉の脱殻を空蝉といいます。
この句では、蝉の脱殻は、空蝉となってもなお苦しみを抱えているように見えると詠っています。
今日は、広島原爆の日。あれからもう75年も経つのですね。あのような未曽有の惨事を再び繰り返すまいという祈りをむなしいとは知りつつ願わねばなりません。
作者たかは・しゅぎょう紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」、講談社学術文庫、1993年刊)
・今日は猛暑日、原爆の日、蝉しぐれ。新型コロナの影響で市民社会は連帯して立ち向かう事が求められています。また、この日に当たって「核抑止力による平和」ではなく「核兵器のない平和な世界」の実現を望みたいと思います。

投稿者 m-staff : 2020年08月06日 09:57

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