[2020年08月11日]

老人端座せり秋晴をあけ放ち

久米三汀(1891~1952)

秋晴が秋の季語。秋の晴、秋日和、綿日和、茸日和なども同意の季語です。
今年の7月は連日の雨降り、8月は晴れ続き。天気はままならないものですね。秋晴は、よく晴れて秋の空が澄み渡ること。秋日和も同様ですが、秋晴よりも風のない穏やかな感じがします。秋晴のときは、風が少しあります。このときは列島が移動性高気圧に覆われた時で、空気も乾きさわやかですね。
この句の「端座」は、何事もせずに座っていること。茫然と日を暮らすことをいいます。作者は、きっと縁側の雨戸を明けて、秋晴の空をゆったりと見ていることでしょうね。
作者かわばた・ぼうしゃの紹介は、2006年2月12日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年
刊)
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投稿者 m-staff : 2020年08月11日 09:34

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