[2020年08月16日]

秋風やむしりたがりし赤い花

小林一茶(1763~1827)

秋風が秋の季語。秋の風、秋風、素風、金風、鳩吹く風なども同意の季語です。
この句の前書きには「さと女三十五日墓」とあります。1819(文政2)年、生後400日で疱瘡のために亡くなった長女さとの三十五日の墓参の句。赤い花をむしりたがったのは、さと女。表現の上ではそれが伏せられているために、かえって親の悲しみが深く伝わってきますね。作者は、2年前に生後わずか1か月で長男を亡くしています。そのためかさと女を溺愛していました。その子もまた運命の手にむしり取られてしまいました。
この句は、「おらが春」に所収されています。
今日は、京都大文字。「五山送り火」は、大幅に規模を縮小して行う予定。また今日は、月遅れ盆送り火の日。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:大岡 信著「第七 折々のうた」、岩波新書、1989年刊)
・今日も危険な暑さ、熱中症にご注意を。新型コロナウイルスは、人間に付着してどこまでも付いてきます。これを防ぐには、人間が人間に逢わねばいいのですが、どこにコロナ菌があるか探すのが大変。しばらくはおとなしくしていましょう。

投稿者 m-staff : 2020年08月16日 09:28

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