[2020年08月17日]

虫なくや我れと湯を飲む影法師

前田普羅(1884~1954)

虫が秋の季語。虫の声、虫の音、虫すだく、虫時雨なども同意の季語です。
俳句では、鈴虫、松虫、蟋蟀など、秋に美しく鳴く虫を指し、その総称を「虫」といいます。美しい音色で鳴く虫は、私たち日本人の「もののあわれ」に根差した俳句の主題となっています。秋の寂しさとともに、命の愛おしさやはかなさを感じさせ、秋のしみじみとした思いを醸し出してくれますね。
この句の「影法師」は、光が当たって障子や地上などに映った人の影をいいます。その影法師と湯を飲んでいる作者は、ただもう虫の声に溶け込んでいます。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・2006年8月17日は田中靖政先生の命日。毎年、ゼミの卒業生は、8月の初めには青山霊園へ墓参りを行ってきました。
今年は東京五輪が開催されるというので、8月の暑い盛りを外して10月3日に集まろうと相談しておりましたが、何とコロナ禍で集会はままならないという事もあり、中止せざるを得なくなりました。

投稿者 m-staff : 2020年08月17日 09:43

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