[2020年08月22日]
はればれとたとへば野菊濃きごとく
富安風生(1885~1979)
野菊が秋の季語。紺菊、野路菊、荒地菊なども同意の季語です。
野生の菊類を総称して「野菊」といいます。野菊という特定の菊はありません。色で見ると、竜脳菊、野路菊は白色、油菊は黄色、野紺菊と嫁菜は淡紫色、海岸性の白色の浜菊、小浜菊、黄色の磯菊など様々で、それらを含めて俳句ではみな野菊と呼んでいます。いずれも可憐な花をつけて山野を彩っていますね。
この句では、山野の野菊が彩りよく濃い色を増していて、心が晴れ晴れとする、と詠っています。
作者とみやす・ふうせいの紹介は、2005年2月6日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・21日の午後10時半過ぎに、東京、横浜などの上空で光の玉のようなものが流れ落ちる様子が目撃されました。7月にも流れ星の中でも特に強く光る「火球」が広い範囲で目撃され、燃え尽きずに隕石として落下したものが千葉県習志野市で見つかり、話題となっています。天空も地上もにぎやかですね。
投稿者 m-staff : 2020年08月22日 09:55
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