[2020年08月25日]
ふつくりと桔梗の蕾角五つ
川崎展宏(1927~2009)
桔梗が秋の季語。きちかう、おかととき、一重草も同意の季語です。
桔梗が秋草に交じって野原に咲く様子は、きりりとした美しさがありますね。キキョウ科の多年草。秋の七草の一つ。庭に植えて観賞し、また根に薬効があるので薬草として栽培されています。青紫色の鮮やかな五裂の花を開き、蕾は風船のように空気をためて膨らんでいます。白色、二重咲き、八重咲きなどの園芸種もあります。
この句の「ふつくり」は、ふっくらと同じ意味。空気や水分を含んで柔らかそうにふくれた様子をいいます。作者は、その桔梗の蕾に目をつけ、凛とした美しさを伝えてくれます。
作者かわさき・てんこうの紹介は、2006年2月21日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・23日、自動車レーサーの佐藤琢磨選手がインディ500で2度目の優勝を果たしました。第104回インディアナポリ500マイルレースは、1周4キロを200周する決勝が行われ、43歳の佐藤琢磨選手が2017年に初優勝を果たしてから3年ぶりに2回目の優勝。これは国民栄誉賞ものの快挙ですね。
投稿者 m-staff : 2020年08月25日 09:43
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