[2020年08月30日]
秋が来た雑草にすわる
種田山頭火(1882~1940)
秋が来たが秋の季語。
この句の作者は、歩き続けて、雑草に坐る、そして、ああもう秋になったなあ、とつくづく思っています。秋が来たから雑草に坐るといいたくなるくらい、今は気持ちが良いと感じています。さらっと今をとらえていて「雑草」という言葉も生きていますね。
この句が作られたのは、1930(昭和5)年10月6日、宮崎県の油津(現在の日南市)にて。日記にはその時の様子が次のように描かれています。
「油津といふ町はこぢんまりとまとまった港町である。海はとろとろと蒼い、山も悪くない。冬もあまり寒くない、人もよろしい、世間師のよく集まるところだといふ」。世間師とは、世情に通じて、巧みに世渡りをする人のこと。山頭火は散文も魅力的ですね。
作者たねだ・さんとうかの紹介は、2005年2月20日を参照。
(出典:金子兜太著「放浪行乞 山頭火百三十句」、集英社、1987年刊)
・大リーグ、カブスのダルビッシュ投手は、現地29日のレッズ戦に先発し、6回無失点の好投を見せ、ナショナルリーグ単独トップとなる6勝目を挙げました。見ていても楽しそうなピッチング、多彩な変化球でピンチを切り抜け、チームに勝ちをもたらしました。今年34歳のダルビッシュ、ようやく真価を発揮しています。
投稿者 m-staff : 2020年08月30日 09:45
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