[2020年09月01日]
窯潰えてをり藪枯たけてをり
加古宗也
藪枯(やぶからし)が秋の季語。貧乏かづらも同意の季語です。
世界中がコロナに振り回されているうちにもう9月になってしまいましたね。藪枯は、道端でよく見かけるブドウ科の多年草。蔓性で周囲に巻き付いて伸びてゆきます。花は小さく、花弁は緑色で目立ちません。開花するとすぐに花弁は落ち、雌蕊の周りが淡い朱色になります。このため粟粒を集めた花序が膨らんで、思いがけない風情が生まれます。この名前は、藪さえも枯らしてしまうほどの繁殖力からつけられました。
この句では、盛んに使われていた窯が潰(つい)えるとは崩れている状態をいい、そこに生命力にあふれた藪枯が繁茂している、と詠っています。
今日は、関東大震災の日、防災の日。
作者かこ・そうやの紹介は、2013年12月28日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・自民党の総裁選は、麻生派と二階派に加えて、最大派閥の細田派も菅官房長官を支持する方針を確認するなど、菅氏への支持が広がっています。岸田氏や石破氏の出る幕はないようです。政権の盥(たらい)回しですね。
投稿者 m-staff : 2020年09月01日 09:36
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