[2020年09月06日]

野の露によごれし足を洗いけり

杉山杉風(1647~1732)

野の露が秋の季語。露、白露、朝露、夜露、露の玉、露けし、露時雨、露葎、芋の露なども同意の季語です。
夜半に、空気中の水蒸気が、冷えた草木や岩石などに触れて水滴となったものが露ですね。秋に最も多いので秋の季語になっています。これは晴天の風のない夜に多くみられます。一度、結んだ露は次第に大きくなってゆきます。
この句では、野原を歩いてついた足の汚れを洗ったというだけで秋の気分がいっぱいになってきますね。平明な中に季節感が伝わってきます。
作者すぎやま・さんぷうの紹介は、2013年6月12日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・台風10号の警戒で九州地方は緊張に包まれています。関東甲信地方も大気が不安定で局地的に非常に激しい雨が降る予報が出ています。また今日は、最大震度7の揺れを記録した北海道胆振東部地震から2年経ちました。今後の復興に課題が山積しています。

投稿者 m-staff : 2020年09月06日 09:40

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