[2020年09月17日]
くらがりの手足を照らすいなびかり
山口誓子(1901~94)
いなびかり(稲光)が秋の季語。稲妻、稲の殿、いなつるび、いなたまも同意の季語です。
雷は、空中電気の放電するときに出る火花で、雷鳴を伴って夏の夕立の時に多く見られます。主に晴れた夜に、雷鳴はなくただ電光だけが走る現象があり、これは遠方に起こった雷です。稲妻を秋の季語としているのは、電光が稲をみのらせると信じられたからですね。
この句は見たそのままを表現しています。暗がりの中で手足に稲光が当たっています。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・第99代の総理大臣に選出された菅総理大臣は、16日夜に新内閣を発足させました。安倍政権での取り組みを継承して、新型コロナウイルス対策と社会経済活動をどこまで両立させるか手腕が問われます。外交をめぐる問題が内閣の命運を左右するような予感がします。
投稿者 m-staff : 2020年09月17日 09:49
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