[2020年09月24日]
曼殊沙華消えたる茎のならびけり
後藤夜半(1895~1976)
曼殊沙華が秋の季語。彼岸花、死人花、天蓋花、幽霊花、捨子花なども同意の季語です。
この花は、人間の生活圏内に自生していて、山中には見かけませんね。これは古代から栽培植物であったことからきています。種子ができず地中の鱗茎によって殖えます。ヒガンバナ科の多年草。秋の彼岸ころ、墓地などに咲くので彼岸花という名前が付きました。曼殊沙華は梵語の赤い花という意味で、30センチほどの茎の上に真っ赤な花を輪状に開きます。
この句では、花が消えたあとに、茎だけが並んでいて、胸を打つと詠っています。その光景が浮かんできますね。
作者ごとう・やはんの紹介は、2005年9月6日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2008年刊)
・台風12号は関東の東の海上を北東に進んでいます。今年の台風は12号まで来ましたが、まだ上陸したものはありません。12年前の2008年も台風が上陸しなかった年でした。
今月上旬に日本に接近した台風10号では新型コロナウイルスの対策の影響で各地の避難所に住民が入りきれないことが課題となりました。自治体の対応に工夫が求められます。
投稿者 m-staff : 2020年09月24日 09:51
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