[2020年09月27日]

倒れたる案山子の顔の上に天

西東三鬼(1900~62)

案山子(かがし)が秋の季語。かかし、捨案山子も同意の季語です。
稲をはじめとする農作物を鳥獣の害から守るために、竹やわらなどでつくられた人形のこと。蓑がさを着せたり、ぼろをまとわせたりしたものを田畑に立て、鳥獣を脅すのです。鳥獣にとっては人間が一番怖いことでしょうね。語源は「嗅がし」で、鳥獣の毛や肉を焼いてその悪臭によって害を防いだといわれています。
この句では、倒れている案山子の顔の上に天が広がっていると詠っています。用済みになった案山子が田んぼの上に投げられているのは哀れさを感じさせられますね。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:飯田龍太編「集成・昭和の俳句」、小学館、1995年刊)
・大相撲秋場所は今日が千秋楽。関脇正代が新入幕の翔猿と大一番に臨み、勝てば初優勝。正代はようやく力を発揮してきましたね。女優の竹内結子が40歳で自死、これからますます活躍が期待されていたのに惜しいことです。最近NHKのBSで旅番組のナレーションをしていたので気になっていました。

投稿者 m-staff : 2020年09月27日 10:01

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7420