[2020年10月01日]

けふの月長いすすきを活けにけり

阿波野青畝(1899~1992)

けふ(今日)の月が秋の季語。名月、満月、月今宵、三五の月、十五夜、芋名月なども同意の季語です。
今日は、十五夜。陰暦8月15日の夜。まだ明るい夕焼けのころから、栗、芋、団子などを三方に盛り、芒を飾って月の出を待つ風習は、誰しもが子供ころの思い出として刻み込まれていますね。これに日本では仏教的な意味も加わって月見が行事として大切にされてきました。雪月花というように、日本人の美意識の代表的なものになっていますね。
この句では、名月に心を込めて長い芒を活けて楽しんでいる様子が伝わってきます。
今日は、衣替え、共同募金開始など。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・関東地方ではこの10年で十五夜に雨が降ったのは3回だそうです。今夜は晴れの予想が出ています。昨日の関東地方は快晴で、相模原の橋本にある蓮乗院で1年ぶりの墓参り。
墓の周りは草茫々。毎年、3月と9月には墓参りをするのですが、今年はコロナのこともあって控えていました。いつものように曼殊沙華が風に揺れていました。

投稿者 m-staff : 2020年10月01日 09:43

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