[2020年10月02日]

竹伐つて天の支へをうしなへり

成瀬櫻桃子(1925~2004)

竹伐るが秋の季語。竹の春も同意の季語です。
竹に関する秋の季語には、「竹の春」「竹の実」「竹伐る」などがあります。秋なのに「竹の春」というのはなぜでしょうか。これは秋が竹の成長期で緑鮮やかに繁茂し、最も質の良い時期によります。そしてこの時期が竹の伐り時でもあるのですね。
この句では、まっすぐに伸びた竹が伐られて、空が青く見えるようになりました。今までは竹が空を支えているように見えたのに、空間が広がったことにより、空が支えを失ったように見えると詠っています。
作者なるせ・おうとうしの紹介は、2005年6月30日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・昨日の取引を終日停止した東京証券取引所のシステムトラブルには驚きました。今朝は修復して通常通りの売買が行われています。市場の関係者は、原因の究明と再発防止に向けた態勢の整備を強く求めています。それにしてもシステム関係者は青くなったでしょうね。

投稿者 m-staff : 2020年10月02日 09:44

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