[2020年10月11日]

蜂どもと露のいちじゆく奪ひあふ

篠田悌二郎(1899~1986)

いちじゆく(無花果)が秋の季語。白無花果も同意の季語です。
クワ科の落葉小高木。無花果と書きますが、花がないわけではなく、普通果実と呼ばれているのが花嚢で、中に無数の白い小花と肉果があって暗紫色実となります。割ると薄い紅色の果肉は酸味や水分が少なく、独特のねっとりした甘さがありますね。ジャムなどにも加工されます。
この句では、露がのった無花果の実を蜂と奪い合う日常の一こまを表現しています。
作者しのだ・ていじろうの紹介は、2005年7月26日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・ノロノロ台風の14号はいずれ熱帯低気圧になりそうです。この3日ほど散歩ができずに家に籠っていました。伊豆諸島は大雨で土砂災害が心配です。14号に続いて15号が南シナ海で発生しました。ところで、アブナイ大統領は完全に回復したのでしょうか。近寄らないほうが無難ですね。

投稿者 m-staff : 2020年10月11日 09:51

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