[2020年10月18日]

山越ゆる長き無蓋車夜寒星

松崎鉄之介(1918~2014)

夜寒星(よさむぼし)が秋の季語。夜寒、宵寒、夜寒しなども同意の季語です。
秋も深まり、部屋にいてもいつしか忍び込んでくる夜の寒さをいいます。しかし、それほど厳しくない夜寒はどこかしら哀れさが漂いますね。日中は暖かいのですが、日が暮れると次第に寒さが忍び寄ってきます。本や机にさわるとひんやりとします。夜寒は古くから使われてきたなじみのある言葉です。
この句では、空に夜寒の星が瞬いているなかを、山越しの貨物列車が遠く通過してゆく音が聞こえてきます。
作者まつざき・てつのすけの紹介は、2005年4月8日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・タイの反政府デモは、首都バンコックの鉄道の駅前など数多くの場所に分散して抗議活動を行っています。政府は鉄道を停止する措置を取ったため、現地に暮らす日本人の生活にも影響が出ています。タイの若者たちがプラユット首相の辞任や王制改革などを求める大規模なデモを繰り返しています。混乱はまだまだ続きそうで心配です。

投稿者 m-staff : 2020年10月18日 09:49

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