[2020年10月30日]

身を出でて離れざる影秋惜しむ

深谷雄大

秋惜しむが秋の季語。惜しむ秋も同意の季語です。
俳句の上で「春惜しむ」は、作品の上で多く見かけますが、「秋惜しむ」はそれよりも多くはありませんね。「行く秋」の季語が客観的であるのに対して、「秋惜しむ」は主観的です。ここには、秋が過ぎゆくのを惜しむ気持ちが見えます。それらに感情を込めて主観的に言えば「秋惜しむ」になります。春秋とも惜しむといいますが、惜春のほうが良くつかわれますね。
この句では、とても主観的にとらえ、自らの影さえももはや離れているのにもかかわらず、秋を惜しんで離れずについている、と詠っています。
作者ふかや・ゆうだいの紹介は、2006年11月8日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・アメリカの大統領選挙が来週に迫る中で、首都ワシントンでは、選挙をめぐる混乱に乗じた略奪や暴動に備えて、建物の窓ガラスを木の板で覆う作業に追われています。アブナイ大統領はマッチポンプですね。自分で火をつけて消して歩いています。

投稿者 m-staff : 2020年10月30日 10:46

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