[2020年11月01日]
菊白く死の髪豊かなるかなし
橋本多佳子(1899~1963)
菊白くが秋の季語。菊、菊の花、白菊、黄菊、大菊、小菊、厚物菊、懸崖菊、菊の宿、菊日和なども同意の季語です。
明け暮れをコロナに振り回されているうちに11月になってしまいましたね。
キク科の多年草。奈良時代に中国から伝来。日本では桃山時代から江戸時代にかけて、鉢植の草花として独自に発達をし、現在に至っても広く観賞用として親しまれています。品種は極めて多く、色も形も様々ですね。梅、竹、蘭とともに四君子の一つ。
花の大きさから大菊、中菊、小菊などに分類されます。晩秋になって遅く咲く品種を「晩菊」といいます。
この句では、亡くなった人の髪の多さと白菊の対照が一層の悲しみを伝えてくれます。
今日は、灯台記念日、計算記念日。
作者はしもと・たかこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・ヨーロッパでは、新型コロナウイルスの感染が急拡大。フランスは外出制限違反は罰金、スペインはほぼ全土に非常事態、イタリアでは飲食店は午後6時まで、ドイツは映画館や劇場を封鎖、ベルギーはすべての店舗が営業停止、イギリスは再び外出制限など、厳しい措置が相次いでいます。
投稿者 m-staff : 2020年11月01日 09:55
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