[2020年11月05日]

爪切れど秋思どこへも行きはせぬ

細見綾子(1907~97)

秋思(しゅうし)が秋の季語。秋懐、傷秋、秋あはれ、秋淋しなども同意の季語です。
秋のころに、心に感じて思う事。昔から「もののあはれは秋こそまされ」といい言い、また「心づくしの秋」とも言います。秋は、人に物思いのかぎりをつくさせ、人生の寂しさ、人間存在のあわれさに触れることの多い季節ですね。
この句では、爪を切ったからと言って、秋思の気持ちはどこかに行くこともなく、日常は過ぎてゆく、と詠っています。作者はあっけらかんと爪を切っていますね。
作者ほそみ・あやこの紹介は、2005年3月19日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・昨日からアメリカ大統領選挙の行方を追っています。6日朝9時の選挙人の数は、バイデン氏が253人、トランプ氏が214人。あと開票の済んでいない6州だけとなりました。バイデン氏が優勢となった模様です。さらに上院、下院ともに民主党が優勢です。トランプ氏に残されたのは裁判だけという事になりそうです。

投稿者 m-staff : 2020年11月05日 09:57

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