[2020年11月07日]

飴屋一軒酒屋一軒冬に入る

福田甲子雄(1927~2005)

冬に入るが冬の季語。立冬、冬来る、今朝の冬なども同意の季語です。
立冬は、24節気の一つ。この日から冬に入りますが、日本の大半の地域ではまだ晩秋の気象です。冬の季節風が吹きだすのはこのころで、各地では初霜、初氷の便りが伝えられますね。日差しも弱く、日暮れが早くなって、冬を迎える緊張感を覚えます。特に、朝など冷気に身の引き締まるようなことがあり、「今朝の冬」とはそのような思いの立冬の朝のことをいいます。
この句の作者は、山梨県の土着的な生活意識の中から自然に向かい作品を作っています。この句では、立冬の、村に一軒ずつの飴屋、酒屋とだけを表現して風景を際立たせていますね。
作者ふくだ・きねおの紹介は、2006年2月5日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・6日、新型コロナウイルスの感染者が全国で1145人。1日の感染者の発表が1000人を超えるのは5日に続き2日連続です。寒くなると感染者が増えるそうです。4日には1日に21625件のPCR検査が行われました。「3密」にならぬように注意しましょう。

投稿者 m-staff : 2020年11月07日 09:46

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