[2020年11月09日]
都出て神も旅寝の日数かな
松尾芭蕉(1644~94)
神も旅寝が冬の季語。神の旅、紙の旅立、旅立つ神、神送りなども同意の季語です。
10月は神無月(かんなづき)。国中の神がすべて出雲大社に集まるといわれ、出雲へ向けて各地の神が旅立ちますね。これにより翌年の男女の結婚式をあらかじめ定めるという言い伝えによっています。その起源は、鎌倉時代以前にさかのぼるといわれていますね。神が去来するのは、春耕に先立って村に来て、秋の収穫の後に去ってゆくという信仰が基盤になって形作られた伝説とも言われています。
この句では、都の神様も旅に出て、日数をかけて寝ることの道中からも推し量れる、と詠っています。
今日から全国火災予防週間。
作者まつお・ばしょうの紹介は、2005年2月21日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のジョー・バイデンとカマラ・ハリスの演説を聞きました。いずれもアメリカの再生を目指す感動的な内容でした。少なくともトランプとペンスの最悪の4年間よりもアメリカは良くなることでしょう。
投稿者 m-staff : 2020年11月09日 09:54
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