[2020年11月13日]
鉄錆の重なるごとく朴落葉
澤木欣一(1919~2001)
朴落葉が冬の季語。朴散るも同意の季語です。
朴の葉はばさりと落ちます。葉の裏は白く、乾いて反り返り、風に鳴るなどして、様々な表情を見せるモクレン科の落葉高木。長さが20~50センチの大きな葉が輪状につきます。この葉には芳香があり、古くから餅や飯を包むのに使われ、また朴葉味噌などに利用されてきました。冬になるとかさかさと乾いて散り、根元に重なって積もります。落葉といっても大きな葉は、ゆったりとした印象があり、あまり哀れさを感じませんね。
この句では、朴落葉が鉄色の錆びたような状態で重なって積もっている、と詠っています。鉄錆色が重なるとは面白い表現ですね。
作者さわき・きんいちの紹介は、2005年3月8日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・12日は、1日では最も多い1661人の感染者が発表されました。爆発的な感染拡大が心配されます。国と地方自治体とは緊密に連絡を取り合ってコロナの封じ込めに当たることが望まれます。さらに言えば、アメリカのコロナの感染者は1日に14万人を超えています。
投稿者 m-staff : 2020年11月13日 09:44
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