[2020年11月16日]

散るのみの紅葉となりぬ嵐山

日野草城(1901~56)

散るのみの紅葉が冬の季語。紅葉散る、散り紅葉なども同意の季語です。
秋を彩った紅葉も霜や風雨にいたみ、やがて散り始めます。この紅葉の散る様子は美しく、これを紅葉散るといい、散り紅葉は地面に散り敷いた紅葉のこと表します。北風の吹いた翌朝などに紅や錦など様々に散り敷いた紅葉は、樹上の紅葉とは違った風情がありますね。
この句の「嵐山」は、京都市西部にあり、桜、紅葉の名所。大堰川にのぞみ、亀山、小倉山に対しています。この句は、まだ樹上の紅葉が散らずに咲き誇っていますが、いずれは落花する定めにある、と詠っています。
作者ひの・そうじょうの紹介は、2005年1月9日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・RCEP=東アジア地域包括的経済連携は、アジア太平洋地域で自由貿易圏の構築を目指します。15日に開かれた首脳会議でインドを除く15か国で合意しました。課題は、保護主義の動きが広まる中で、日本が主導して自由貿易の気運を高めていけるかどうかにかかっています。アジア太平洋地域で、世界の人口やGDPの約3割を占める巨大な自由貿易圏が生まれることになります。これに対して、バイデン政権の動きが注目されます。

投稿者 m-staff : 2020年11月16日 09:47

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