[2020年12月05日]

綿虫の死しても宙にかがやくや

内藤吐天(1900~76)

綿虫が冬の季語。大綿、雪蛍、雪虫、雪婆(ゆきばんば)、
初冬の風のない日にふわふわと飛んでいますね。アブラムシ科の昆虫。体長は2ミリくらい。体に白い綿状の分泌物を持っています。夏の間は羽のない雌だけで繁殖し、冬になると羽をもった雄が現れます。栗、櫟、楢、樫、林檎などに寄生します。また、林檎の木に寄生する害虫でもあります。そろそろ雪が降りだすころに現われるので、北国では雪虫、雪蛍、雪婆と呼ばれていますね。
この句では、はかない綿虫をいたわりの眼でとらえ、死んでも宙(そら)に輝いている、と詠っています。
作者ないとう・とてんの紹介は、2006年8月25日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・大阪地方裁判所は、福井県にある関西電力の大飯原子力発電所3号機、4号機をめぐって、原発の設置を許可した国の決定を取り消す判決を言い渡しました。原子力規制員会は、控訴を含めて対応を検討しなければならなくなりました。福島第一原発事故を教訓に新たな規制基準が設けられてから、原発の設置許可を取り消す司法判断は初めて。これは「基準地震動」の設定が争点となっていて、判断の過程に誤りやばらつきがあるとしています。今後の動向に注意が必要ですね。

投稿者 m-staff : 2020年12月05日 09:48

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