[2020年12月15日]
夢に舞ふ能美しや冬籠
松本たかし(1906~56)
冬籠(ふゆごもり)が冬の季語。
東北や北陸、北海道などの雪の多い寒冷地では、防寒の備えをして、冬は家に籠ります。その冬の暮らしぶりをいい、雪国に住む人にとっては宿命的な生活様式。それだけに春を迎えた時の喜びは倍加するとも言えます。今年は、コロナのせいもあって「コロナ籠り」といったところでしょうね。冬は年寄や病人にとってはおのずから外出を控えてしまいがちです。
この句の作者は、父祖代々幕府所属の宝生流座付き能役者の家柄。作者は病弱のため能を断念して、以後は高浜虚子に師事して俳句に専念しました。冬籠りのなか、自ら能を舞うのは夢の中だけ、無念の気持ちが伝わってきますね。
15日、16日に開催予定だった世田谷のぼろ市は、新型コロナウイルスの感染防止のため中止になっています。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・全米女子オープンゴルフの渋野日向子選手は惜しくも4位。よくやりましたが、これが現在の実力なのでしょう。さて、米大統領選でバイデン氏が選挙人投票で過半数を獲得。1月に開かれる連邦議会で最終的に当選が確定します。これでアブナイ大統領の選挙に不正があったとする訴えが通らず、結果がくつがえることなくなりました。トランプ氏は法廷闘争資金として215億円をかき集めました。これを使って何やらおかしな動きをしようとしています。シンバル・モンキーのようですね。
投稿者 m-staff : 2020年12月15日 09:46
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