[2020年12月16日]

鷦鷯吹きわかれたる落葉より

高野素十(1893~1976)

鷦鷯(みそさざい)が冬の季語。三十三才も同意の季語です。
木々の葉が落ち尽くすころ、せわしなく動き回る小さな鳥を見かけます。全長は、11センチメートルと日本最小の鳥の一つ。鳴きながらあちこちをついばみ回る姿は、冬の日の暖かさを感じますね。ミソサザイ科の留鳥で、冬になると低地に降りてきて人目につきやすくなります。チャッチャッと地鳴きしながら絶え間なく動き回ります。
この句では、風で吹きわたる落葉の間から、鷦鷯がひょこひょこと動き回っている様子がわかりますね。
作者たかの・すじゅうの紹介は、2005年2月23日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2007年刊)
・寒くなりましたね。強い寒気の影響で、新潟県や群馬県の山沿いでは大雪になっています。今日は日本海側で雪の量がさらに増えて、太平洋側の平地でも雪が積もる恐れがあると気象庁が警戒を呼び掛けています。いよいよ冬のシーズンになりますね。お風邪を召しませぬように。

投稿者 m-staff : 2020年12月16日 09:35

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