[2020年12月19日]

火を掻いて鉛筆焦がす火鉢哉

室生犀星(1889~1962)

火鉢が冬の季語。
冬の暖房といえば、故郷の北海道では、もっぱら石炭ストーブでしたね。真っ赤にストーブを燃やして、部屋の中では薄着で過ごしていました。火鉢を見たのは東京に来てからです。火鉢は、炭火によって暖を取っていた時代に無くてはならない暖房用の家具。それぞれ木製、陶製、金属製があって、装飾を施したものから、ごく粗末なものまで、大きさ、形状も様々。木炭を七分目ほど入れて、その上に炭火を起こして暖を取ります。暖房設備の発達によって火鉢も生活から縁遠いものになりましたね。
この句の作者は、机のかたわらに火鉢を寄せて文章を書いています。火力の衰えを感じて、火鉢の火を掻くのに、鉛筆を用いてその鉛筆を焦がしてしまいました。懐かしい日々を思い起こさせますね。
作者むろう・さいせいの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:関森勝夫著「文人たちの句境」、中公新書、1991年刊)
・大雪の影響で新潟県内の関越自動車道では大量の車の立ち往生が続いていましたが、今朝ほどようやく解消されたという事です。東日本高速道路=ネクスコ東日本は、道路の安全を確認する作業が十分ではありませんでした。ネクスコ東日本は、外環道工事で調布の住宅街陥没を起こしています。危機管理能力が低いといわざるを得ませんね。

投稿者 m-staff : 2020年12月19日 09:57

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