[2021年01月15日]

雪嶺の目の高さなる小正月

阿部みどり女(1886~1980)

小正月が新年の季語。十五日正月、花正月なども同意の季語です。
元旦の大正月に対して、14日夕べから15,16日にかけて祝われる正月を意味します。その日について、地方によって多少の変化があります。小正月の小は私的の意味で、女の正月としたり、農作の行事や年占いが行われたりします。大正月が上層の儀礼的な雰囲気を持っているのに対して、小正月は農民的な性格を持っています。
この句では、山々に雪嶺が見える高さは、以前の高さよりも目に高さにある、と詠っています。そそれだけ親しく感じていますね。
作者あべ・みどりじょ紹介は、2005年6月2日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・新型コロナウイルスの感染者が日本で初めて確認されたのは2020年1月15日、神奈川県に住む30代の中国籍の男性からでした。この男性は中国の湖北省武漢から帰国後、肺炎と診断されていました。
あれから1年、感染者は31万1353人、亡くなった人は4353人に上っています。益々強力な防護体制が必要ですね。

投稿者 m-staff : 2021年01月15日 10:06

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