[2021年01月16日]

薮入の新井薬師に凧あがる

皆川盤水(1918~2010)

薮入(やぶいり)が新年の季語。養父入(やぶいり)、里下がり、宿下がりなども同意の季語です。
今では珍しくなりましたが、昔、正月16日には使用人に休みを与え、親もとへ返したり、自由に外出させたりする日。盆の7月16日にも帰らせますが、こちらは「後の薮入り」と呼んでいます。昔は奉公人の休日は年にこの2回しかなかったので楽しい日でもありました。また、仏教では閻魔の賽日(さいにち)で、地獄で亡者を呵責するという獄卒も休み、「地獄の釜の蓋もあく」といわれました。
この句の「新井薬師」は、東京と中野区にある真言宗の梅照院というお寺。ご利益は眼病治癒。薮入りの日、そのお寺の上に正月につきものの凧がのどかに上がっている、と詠っています。
今日から明日は大学入試共通テスト。受験生は大変ですね。
作者みながわ・ばんすいの紹介は、2005年11月1日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・うれしいニュース。バイオリニストの五嶋みどりが、アメリカで文化や芸術に寄与した功績を残した人に贈られる「ケネディ・センター名誉賞」に選ばれました。日本出身者の受賞は2015年の小澤征爾以来です。発表では「優美な精密さと表現力を兼ね備えた演奏で、芸術と人間の経験とのつながりを築いた」とされています。

投稿者 m-staff : 2021年01月16日 10:12

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