[2021年01月18日]
愛憎や鮭雑炊の塩加減
上村鮮占魚(1920~96)
鮭雑炊が冬の季語。雑炊、おじや、鶏雑炊、河豚雑炊、鮟鱇雑炊、鱈雑炊、餅雑炊なども同意の季語です。
ふつう雑炊は、残った味噌汁やすまし汁に冷や飯を入れて煮たもので、「おじや」とも呼ばれています。白米を煮たてて味をつけ、野菜や魚、鶏の肉を加える芹雑炊、葱雑炊、芋雑炊、卵雑炊などもあります。鍋物を囲んだ後に出る残った汁で作る雑炊は味がよくしみて美味しいものですね。昔から「一合雑炊、二合粥、三合飯」といわれるように米が少なくて済み、おかずがいらず、身体が温まる庶民的な冬の食べ物です。
この句では、いきなり「愛憎」という言葉が出てきます。これは愛することと憎むこと。そこは平和に鮭雑炊の塩加減で調整すると致しましょう。
今日は、初観音。観世音菩薩の縁日、あるいはその日に観音様を詣でることをいいます。
作者うえむら・せんぎょの紹介は、2006年6月27日を参照。
(出典:「蝸牛 新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・通常国会が今日召集されます。新型コロナウイルス対策や脱炭素社会の実現などの政策、予算案やその他の法案の論戦が行われます。内閣支持率低下の菅内閣は、本気で国民に政策の理解を求める姿勢を見せてほしいと思います。
投稿者 m-staff : 2021年01月18日 09:52
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7565