[2021年01月22日]
雪ちるやおどけも云へぬ信濃空
小林一茶(1763~1827)
雪ち(散)るが冬の季語。小雪、深雪、六花、雪の花、粉雪、積雪、根雪、細雪、雪曇、雪の声、雪月夜、雪景色、雪国、雪明りなども同意の季語です。
日本は南北に長い弧状列島なので、3メートルを超す積雪のある地方と、ほとんど降雪の無い地方に分かれています。北海道から穂栗一帯は有数の豪雪地帯ですね。昔は、雪の降り方によって、作物の豊凶を占いました。これは雪が農耕に密接に関係していたからです。気温の高いときは雪片が大きく、低いときは乾いた粉雪が多くなります。
この句の一茶の住んでいたところは信濃(長野県)柏原で、新潟県に近く、豪雪地帯です。信濃の空に冗談も言えぬほどに雪が降っている、と詠っています。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:「一茶俳句集」、岩波文庫、1990年刊)
・22日、核兵器の開発、保有、使用を禁じる「核兵器禁止条約」が発効しました。条約には核保有国や核抑止力に依存する日本などが参加しておらず、核軍縮への歯止めになるかどうかは小国の団結によります。現在、批准をした国と地域は51、条約に加わる意思を示した国は86。すべての国が参加するのはまだまだ先のことですが、唯一の戦争被爆国である日本が参加すれば大きな礎になります。
投稿者 m-staff : 2021年01月22日 09:36
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