[2021年01月24日]
とび下りて弾みやまずよ寒雀
川端茅舎(1897~1941)
寒雀が冬の季語。ふくら雀、凍雀(いてすずめ)なども同意の季語です。
寒気にじっと耐えて電線に止まっている姿は哀れを誘います。当期の雀たちは群れをつくって竹藪などをねぐらにしますが、人家近くでも暮らします。「寒雀」とはこうした寒気の雀のことをいいます。極寒に日でも霜の降りた屋根の上を飛び回り、健気なものですね。「ふくら雀」は、羽毛を逆立てて飛んでいます。「ふくら」は「福良」に通じ、縁起が良いので帯結びや日本髪の名にもなっています。
この句では、空から急降下して弾んでいる雀の愛らしさを上手にとらえていますね。
作者かわばた・ぼうしゃの紹介は、2005年2月15日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2007年刊)
・横須賀はまだ雪は降っていません。しかし、このまま風雨が強くなって気温が下がれば雪になることでしょう。新型コロナウイルスで亡くなった人が5000人を超えました。都道府県別で亡くなった人が多いのは、大阪府、東京都、北海道、神奈川県、愛知県の順になっています。
投稿者 m-staff : 2021年01月24日 09:54
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