[2021年01月27日]

敲くべき扉はなくて樹氷界

平畑静塔(1905~97)

樹氷界が冬の季語。樹氷、木華、霧の花、樹氷林なども同意の季語です。
樹氷は、氷点下の冷たい風が細かい氷を樹木に吹き付けて覆い、樹木の形などを分からなくしてしまいます。その景観、造形は、自然の偉大さを思わせるのに十分な迫力がありますね。特に、山形の蔵王の樹氷は有名でよく知られています。大自然の素晴らしい樹氷原は冬の美の極致といってもよいでしょう。
この句では、素晴らしい樹氷の世界には、敲(たた)くべき扉がないほどの圧倒的な美がある、と詠っています。
同じ作者に次の句があります。
樹氷林青き天路に出てしまふ  静塔
樹氷林を抜ければ、そこには冬の大きな青空が待っている、と表現しています。
作者ひらはた・せいとうの紹介は、2005年4月日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、新型コロナウイルスの感染が世界で1億人を超えました。ワクチンの接種は、先進国を中心に進められていますがまだ一部にとどまっていて、さらに変異ウイルスが広がるなど、感染拡大に歯止めがかかっていない状態です。どこまで感染者が増えるのか誰にも分らないのはとても不安ですね。

投稿者 m-staff : 2021年01月27日 10:39

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