[2021年02月07日]

木の間とぶ雲のはやさや春浅き

三好達治(1900~64)

春浅きが春の季語。浅き春、浅春も同意の季語です。
立春を過ぎてもしばらくの間は、冬の寒さが残っていて、自然の光景もまだ整っていない季節を指します。西行法師に次の歌があります。
春浅きすずのまがきに風冴えてまだ雪消えぬ信楽の里
篠竹のまがきを鳴らして吹き付ける風を「風冴えて」といい、近畿では厳寒の地である信楽(しがらき)の風景を、「まだ雪消えぬ」と言っているのは「春浅し」の季語にぴったりの表現ですね。
この句では、春浅いころ、強い風に雲も飛ばされている情景を切り取っています。
同じ作者に次の句があります。
春浅き麒麟の空の飛行雲  達治
春の初め頃、動物園の麒麟もちょっぴり寒々しい空に飛行雲がたゆたっています。
今日は、北方領土の日。春はいつ来るのでしょうね。
作者みよし・たつじの紹介は、2005年4月9日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・オーストリアで行われたスキージャンプ女子のW杯で高梨沙羅選手が今シーズン初優勝をしました。これで自身が持つ男女を通じた最多勝記録を58勝に伸ばしました。コロナの暗いニュースの中で、このままの調子を保って後の試合も勝ってほしいと思います。

投稿者 m-staff : 2021年02月07日 09:55

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