[2021年02月09日]

雪解川名山けづる響かな

前田普羅(1884~1954)

雪解川(ゆきげがわ)が春の季語。雪解(ゆきどけ)、雪消(ゆきげ)、雪解く、雪解道、雪消水、雪解風、雪解光なども同意の季語です。
雪国や山岳地帯に降り積もった雪が、春になって暖かくなり、溶け始めることをいいます。冬に、暖かな地方に積もった雪はすぐに解けてしまいますが、その雪解けを指してはいません。雪解けは南から暖気が吹きこんだりして、雨が続くと一気に加速されます。柔らくなった土を巻き込み雪解け水は川に注いで増水し、濁流となってごうごうと響き、時には洪水を起こしたりしますね。
この句では、雪解川を見ていると、名山を削ったかのような響きが聞こえてくる、と詠っています。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:飯田龍太編「集成・昭和の俳句」、小学館、1995年刊)
・エンジェルスの大谷翔平選手が2年総額8億9400万円で契約に合意。大谷選手は大リーグ3年目を終えたこのオフにはじめて年俸調停の権利を得ていましたが、その前に球団との契約に合意して調停を回避しました。今年こそ誰にもできない2刀流を見てみたいものですね。

投稿者 m-staff : 2021年02月09日 09:54

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