[2021年02月11日]
置きどころなくて風船持ち歩く
中村苑子(1913~2001)
風船が春の季語。紙風船、風船玉、ゴム風船、風船売なども同意の季語です。
紙風船は、軽くてかさばらなかったので、富山や大和の薬売りは、薬を置いている家の子供への土産としました。昔、見たことがあります。紙を重ねて丈夫にした吹き口から息を吹き込んで膨らませ、それを空に突き上げて遊びました。遊んだ後は中の空気を出して三日月形に折りたたんでしまっておき、また膨らまして使います。。今ではゴム風船が中心で、しぼむときにブーと音の鳴るものやいろいろな形の風船が見られます。
この句では、膨らんだ風船の置きどころに困っている、大人の姿が浮かんできますね。よくある風景です。
今日は、建国記念日。昔の紀元節。1967年から実施されています。
作者なかむら・そのこの紹介は、2005年3月25日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・このところタイやミャンマーの国軍のあわただしい動きが気になりますね。いずれも自らの利益のために民衆を弾圧するといった時代遅れの民主主義の発動です。時間はかかりますが、必ずや正しい方向へ舵を切ることでしょう。
投稿者 m-staff : 2021年02月11日 10:06
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