[2021年02月16日]

雲漠々二月の風物紅乏し

島村 元(1893~1923)

二月が春の季語。二ン月、二月畑、二月雪、二月の日、二月尽、二月果つなども同意の季語です。
二月は三春のうち、初春に当たる月で、寒気はまだ厳しくて、季節風が強く吹き、日本海側では大雪が降ったりします。関東周辺では鶯が鳴いて、やがて雲雀が歌いだしますが、北海道、東北はまだ雪の中です。春の気配が見えだし、梅が咲き始めますね。
この句の「漠々(ばくばく)」は、遠く遥かな様子、果てしないこと、「紅(こう)に乏し」とは、全体にまだまだ春が来ていない状態を指します。二月は、はるかに雲が遠く遥かで、グレイな感じの月であると詠っています。
一年の中で思うことですが、受験や年度末の忙しさで、二月にあまり良い思い出がありません。一番嫌いな月ですから、早く28日間が過ぎて行ってほしいといつも願っています。
作者しまむら・はじめの紹介は、2009年9月4日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・昨日から今日にかけて横須賀は強風が吹いています。これは爆弾低気圧の影響で、北日本を中心に風と雪が強まり、特に北海道では日本海側が見通しのきかない猛吹雪がなる恐れがあります。今日は、ベランダから、晴れて強風の中に富士山がきれいに見えます。

投稿者 m-staff : 2021年02月16日 09:44

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