[2021年02月21日]
犬ふぐり朝の餉に下駄鳴らしゆく
角川源義(1917~75)
犬ふぐりが春の季語。いぬのふぐり、ひょうたんぐさなども同意の季語です。
早春に、道端や土手などに群れ咲く瑠璃色の小さな花をいいます。ゴマノハグサ科の多年草。花が咲かない時期に、春の空のような鮮やかな小さい花を咲かせています。花を咲かせた後に、短毛を密生した球形の果実を2個並べてつけ、その形が犬のふぐりに似ているところからこの名前があります。俳句で詠まれているのはおお犬ふぐり。犬ふぐりという卑俗な名前が愛らしく、よく俳句で取り上げられます。
この句の「朝の餉(げ)」は、朝食のこと。下駄を鳴らして若者が行く下町の一風景ですね。足元にはひっそりと星のような犬ふぐりが咲いています。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2000年刊)
・大坂なおみ選手が大きく成長しましたね。テニス全豪オープンで2回目の優勝。体も精神面も見違えるようになりました。四大大会の優勝は、去年の全米オープン以来4回目。コロナ禍のもとでオフシーズンのトレーニングの成果が挙がりました。次の四大大会は赤土のクレーコートの全仏オープンで優勝が期待できますね。
投稿者 m-staff : 2021年02月21日 09:58
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