[2021年02月24日]
己が傷舐めて終りぬ猫の恋
清水基吉(1918~2008)
猫の恋が春の季語。恋猫、猫の妻恋、猫の夫、猫の妻、浮かれ猫、戯れ猫、通ふ猫、猫の思ひ、猫さかる、春の猫、孕み猫なども同意の季語です。
猫の交尾期は年に4回ありますが、特に早春の発情期を迎えた猫の行動を指します。発情期に入った猫の雄は夜昼となく雌猫を恋い、さまよいます。数匹が狂ったようにわめきたてたり、切ない声を立てて訴えます。飼い猫が数日家を空けた後で憔悴し傷つき帰ってくる姿は哀れですね。
この句では、飼い猫が負け戦で帰ってきて、自分の傷を舐めて傷心している様子が伝わってきます。
作者しみず・もとよしの紹介は、2006年6月12日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・ゴルフのタイガー・ウッズ選手は、ロサンジェルスで自らの運転した乗用車で事故。命に別状はないとのことですが、足に大けがをしていると報道しています。ところで、今日2月23日は「富士山の日」。いい天気なのですが、残念ながら富士山は雲に隠れています。
投稿者 m-staff : 2021年02月24日 09:28
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