[2021年02月26日]
ひとつ咲く酒中花はわが恋椿
石田波郷(1913~69)
恋椿が春の季語。椿、白椿、紅椿、山椿、玉椿、落椿、八重椿、乙女椿なども同意の季語です。
裏の武山の山道に椿が咲き始めました。まだ三輪ほどですが、そのうちに皆、咲くことでしょう。ツバキ科の常緑高木。青森県を北限として、主に海岸地方に多く野生しているのが薮椿。花は赤色五弁で中心におしべが桂状に集まっています。冬から春にかけて花を落としながら咲き続け、落ちた花はすべて上を向いています。園芸品種は約600種類もあります。
この句の「酒中花」は、酒宴の座興用に、山吹の茎の髄などで、花鳥そのほかの様々の形を作り、おしちぢめておき、盃中の酒に浮かべて開くようにしたものをいいます。ここでは椿の花を酒の中に入れて浮かべてそれを恋椿と洒落て表現していますね。
今日は、二・二六事件の日。85年前の1936(昭和11)年に起きました。写真を見るとかなりの雪が降っていましたね。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2000年刊)
・「緊急事態宣言」について、政府は対象地域の10都府県のうち、首都圏を除く6府県で、2月末で解除する方針です。首都圏は引き続き外出自粛やテレワークなどの対策の徹底が必要です。ここでコロナを抑え込めねばオリンピックの開催は難しくなりますね。
投稿者 m-staff : 2021年02月26日 09:52
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