[2021年03月02日]
春塵の野面の隅に雪の富士
水原秋櫻子(1892~1981)
春塵(しゅんじん)が春の季語。春埃、黄塵、馬糞風、春の塵、春の埃なども同意の季語です。
雨の少ない春先の2,3月は地面が乾ききっているために、そこに突風が起こると砂や埃が舞い上がって、ひどいときには砂嵐になります。これを「春塵」と呼んでいます。また、雪解けや霜解けが終わると乾いた土が風で砂埃になります。関東ローム層の春塵はとりわけ困りますね。北国では、昔、一冬の馬糞が雪解けとともに現れて風に舞うことを馬糞風と呼んでいました。そういえば小学生のころ、札幌で見かけましたね。
この句の「野面(のづら)」は、野外、野原のこと。春塵の野原の隅に雪を被った富士山が見えている、と詠っています。
作者みずはら・しゅうおうしの紹介は、2005年1月17日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・3月1日、ヤフーとLINEが経営統合しました。これはAI=人工知能などの分野に集中的に投資するなどして、新たなサービスの開発を強化するためで、これにより先行するグーグルやアマゾンなどにどこまで対抗できるかが問われます。ソフトバンクグループは生き残りをかけて前に進むしかありませんね。
投稿者 m-staff : 2021年03月02日 09:44
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