[2021年03月14日]

鳥雲に入るここよりは日本海

福永耕二(1938~80)

鳥雲に入るが春の季語。鳥雲に、雲に入る鳥、雲に鳥なども同意の季語です。
鴈や鴨などが北へ向けて飛び立ち、雲間に消えてゆくという、非常に映像的で広がりのある情景をいいます。冬鳥であれば種類、群の大小、飛び方などは問いません。はるかな遠い雲の、そのまた遠くにある北の地方を目指す鳥たちに、漂泊の思いを託したくなります。群れ渡ってゆく鳥の羽音を「鳥風」ともいい、余情溢れる季語ですね。
この句の作者は、鳥たちの気持ちになって、「ここよりは日本海」と詠っています。
今日は、ホワイトデー。連れ合いにチョコ一袋進呈。
作者ふくなが・こうじの紹介は、2006年4月9日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2007年刊)
・大相撲春場所は、新型コロナウイルスの影響で、会場を大阪市から東京・両国の国技館に変更して今日が初日。横綱鶴竜が休場、引退でしょうね。横綱・白鵬は4場所連続休場から復帰、先場所優勝の小結・大栄翔と対戦。星によっては引退に追い込まれます。今場所、大関復帰にかける関脇・照ノ富士は平幕の北勝富士と対戦。いずれも元気な相撲を期待しましょう。

投稿者 m-staff : 2021年03月14日 09:50

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