[2021年03月18日]
柊にさへかへりたる月夜かな
内藤丈草(1662~1704)
さへかへり(冴返)たるが春の季語。凍返る、しみ返る、寒返る、寒戻るなども同意の季語です。
冬の季語「冴ゆ」を受けている季語。「冴ゆ」はしみいるようなつめたさをいったり、澄み切った感じのすることをいったりする言葉。春めいてきたと思う頃に、西高東低の冬型の気圧配置になったり、春の強い風のあとにシベリアからの寒波が入り込んで、ひとしお寒く感じたりしますね。2月半ばから3月の終わりごろに、寒中に、戻ったような感じを「寒の戻り」とも言っています。
この句の「柊(ひいらぎ)」はモクセイ科の常緑小高木。ここでは月夜の柊は冴え返ったように硬質に光って見える、と詠っています。
作者ないとう・じょうそうの紹介は、2010年6月15日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・茨城県東海村にある東海第二原子力発電所について、住民が巨大地震で重大な事故を引き起こす恐れがあるとして、再稼働しないよう求めている裁判で、今日、水戸地方裁判所が判決を言い渡します。8年にわたって開かれた裁判で、裁判所がどのような判断を示すか注目されます。
投稿者 m-staff : 2021年03月18日 09:22
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