[2021年03月19日]

水浅し影もとどめず山葵生ふ

松本たかし(1906~56)

山葵生(は)ふが春の季語。山葵沢、葉山葵、山葵田、山葵堀なども同意の季語です。
我が国特産の香辛野菜でアブラナ科の多年草。清流で栽培され、渓谷にも自生しています。すりおろした根茎の香りもよく、辛みは生魚によく合って、広く好まれてきました。春のなると白い小花をつけた「葉山葵」が店頭に並び、おひたし、塩漬けなどで鮮烈な風味が味わえますね。漢字で山の葵と書くのは、葉が徳川家の家紋になった双葉葵に似ているところからつけられました。
この句では、水の浅い流れに影も作らずに山葵が生えていると詠っています。
同じ作者に次の句があります。
沢水は春も澄みつつ山葵生ふ  たかし
渓谷の水は春になっても澄んでよい山葵を作っていると表現しています。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・第93回センバツ高校野球大会が甲子園で開幕しました。高校野球では初めての全国大会です。32校が出場、そのうち初出場は10校。観客は、上限を1万人としたうえで入場券はすべて前売りの指定席、熱が37度5分以上の人、マスクを着用していない客は入場を断るそうです。決勝は3月31日の予定、事故が無く無事終わるように祈りましょう。

投稿者 m-staff : 2021年03月19日 09:51

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