[2021年03月26日]

虎杖に蜘蛛の網に日の静かなる

原 石鼎(1886~1951)

虎杖(いたどり)が春の季語。さいたづま、みやまいたどりなども同意の季語です。
裏の武山の道の辺りにあって、茂るとうるさく感じます。けれどもつんと出た若布は可愛らしく見えます。タデ科の多年草。葉や茎に酸味があり、塩漬けや酢味噌和えにして食べます。若茎の紅紫色の斑を虎の皮模様になぞらえて、中国では虎杖(こじょう)と呼びました。我が国では葉を血止めにするので「痛みどり」が転じて、「いたどり」になりました。この句では、虎杖に、蜘蛛の網(ゐ)に、お日様が静かに当たっていると詠っています。穏やかな中にもわずかな動が感じられますね。
作者はら・せきていの紹介は、2005年10月30日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・今日から日本のプロ野球が始まります。新型コロナウイルスの影響で、今年は延長戦を行わず、多くの外国人選手が開幕に間に合わず来日していません。また、今年は交流戦18試合を含む143試合を行います。7月から8月にかけては東京オリンピックの開催に合わせてシーズンを中断します。さらに首都圏のナイトゲームは午後9時までに試合が終えられるように
試合開始が早くなります。いろいろ約束事が変更しています。面白い試合を見せてくださいね。

投稿者 m-staff : 2021年03月26日 09:57

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