[2021年03月29日]
山辛夷ぱらりと咲けば田ごしらへ
飴山 実(1926~2000)
山辛夷(やまこぶし)が春の季語。木筆、こぶしはじかみ、田打桜、幣辛夷(しでこぶし)なども同意の季語です。
春の空に満ち、清々しく見える辛夷の花は古くから親しまれてきました。花期は染井吉野よりいくらか早く咲きます。東北地方では辛夷を、田打桜、種蒔桜と呼び、春耕の目安にしていました。モクレン科の落葉高木。日本各地の平地や低山の森に自生し、庭にも植えられています。3月から4月にかけて葉よりも先に10センチほどの白色の花をつけます。
この句では、山の辛夷の咲いているのを「ぱらりと咲く」と表現したところに新味がありますね。辛夷が咲けば農作業に一層励みとなります。
作者あめやま・みのる紹介は、2007年6月27日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今日、甲子園のセンバツ野球は一番面白い準々決勝、午前8時半から4試合が行われます。19日に始まって雨天中止が2回、開催関係者は調整が大変でしょうね。プロ野球も開幕し、楽天の早川投手が
ルーキーながら早くも初勝利を挙げました。将来が楽しみな選手です。
投稿者 m-staff : 2021年03月29日 09:40
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7649