[2021年04月11日]

春の山屍を埋めて空しかり

高浜虚子(1874~1959)

春の山が春の季語。春山、春嶺、弥生山、春山辺なども同意の季語です。
春の山は芽吹きの早春から、木の芽が膨らみ、柔らかな葉を広げてくる晩春に至るまで、その時々によって様々な変化を見せます。雪解けの山、山野草が芽吹き、萌え始める山、桜や辛夷の花が咲き、霞のたなびく山、風が光り日差しの明るい山、谷を流れる川も水量が増えて、小鳥の囀る山などその姿はめまぐるしく変わります。
この句では、明るい未来への希望に満ちている山にも、いつか必ずや屍(かばね)を埋めなければならない季節が到来する、と慨嘆しています。
今日は、メートル法公布記念日。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・男子ゴルフの松山英樹選手はアメリカジョージア州で行われているマスターズの第3ラウンドで11アンダーの首位に立ちました。あと1日を残していますが、この好調を持続すれば、10回目の挑戦で、もしかしたら優勝するかもしれません。楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2021年04月11日 09:51

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