[2021年04月12日]

もの言うて歯が美しや桃の花

森 澄雄(1919~2010)

桃の花が春の季語。白桃、緋桃、源平桃、桃散るなども同意の季語です。
桃の花は、梅や桜には感じられないあでやかさがありますね。バラ科の落葉小高木。大別すると花を観賞する花桃と採果用の桃があります。
採果用の品種は桃色の花を開きますが、花桃には濃紅色、濃紫色、白色、絞りなどがあり、源平桃は白と赤を咲き分けます。花や実をたくさんつけるので、漢名で、木偏に万や億よりも多い兆の字を添えていますね。
この句を見て、桃の花のような歯の美しい妙齢のご婦人を想像したくなりました。物言えば唇寒し秋の風  芭蕉 を思い浮かべました。
作者もり・すみおの紹介は、2005年2月22日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2000年刊)
・アメリカで行われた男子ゴルフの「マスターズ」で、松山英樹選手が優勝しました。日本の男子選手が海外のメジャー大会で優勝するのは初めてで、松山選手は10回目のマスターズ出場で「グリーン・ジャケット」をはおることができました。テレビで見ていて、ゴルフは本当にメンタルに強いことが第一で、後は運があるかどうかですね。

投稿者 m-staff : 2021年04月12日 09:50

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7666