[2021年04月14日]

故郷やどちらを見ても山笑ふ

正岡子規(1867~1902)

山笑ふが春の季語。笑ふ山も同意の季語です。
この季語は、中国宋代のころの禅宗の画家郭煕の「春山淡冶(たんや)にして笑ふが如く」あるといいます。絶妙なたとえですね。早春の山々の木々が次第に潤みを帯び、春の日に照らされて山そのものが笑みを浮かべているようだ、といいます。高山ではこの感じはありませんが、低山ではまさしくこのように見えます。
この句の作者は愛媛県松山の生まれ。故郷の山々が春になって笑みを浮かべているように見える、と詠っています。私の家の書斎から見える裏の武山は、標高200メートル。いま、まさに笑っているように見えます。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・4月1日から11日まで、新型コロナウイルス対策で、政府が全国で確認された220件のクラスターを分析した結果、職場での発生が全体の3割近くを占めたほか、飲食店での発生が多かったことが判明。より以上の感染対策の徹底が求められます。

投稿者 m-staff : 2021年04月14日 09:25

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