[2021年04月22日]
一列に十二単の芽が目立つ
高木晴子(1915~2000)
十二単(じゅうにひとえ)が春の季語。
名前におよそそぐわない野草ですが、栽培される園芸種は紫色が多く、名を恥ずかしめないほどの美しさがあります。シソ科の多年草。高さは20センチほど。花の姿を女官の正装である十二単に見立てて名づけられました。4月から5月にかけて、紫色の花が円錐状に重なり合って咲きます。すこぶる丈夫な野草で、庭に植えるとたちまち広がり、たくましさを発揮しますね。日本の固有種で本州と四国の丘陵地帯や雑木林に自生しています。
この句では、茎に一列となって、十二単の芽がはっきりと並んでいると詠っています。数字の並びの面白さが見られます。
作者たかぎ・はるこの紹介は、2006年3月31日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2000年刊)
・イギリスのエリザベス女王が21日、95歳の誕生日を迎えました。70年以上連れ添った夫のフィリップス殿下を亡くしたばかりで、女王の辛い気持ちに思いをいたします。1952年に即位したエリザベス女王の在位期間は歴代最長記録に達し、来年で在位70年を迎えます。
投稿者 m-staff : 2021年04月22日 10:01
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7677